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Linuxのスケジューラのデータ構造めも

Linuxのスケジューラはランキューには赤黒木を使っていて〜というところは見聞きしたことありますが、実際にどんなデータを使っていて、それらの関係は?と思ったので調べてみました。 スケジューラに関連する構造体はこれらのものがあります。 struct sched…

sched_setscheduler(2)の挙動めも

ちょっとsched_setscheduler(2)の動作を調べていたのでそのメモを。 見ているのはlinux kernel 4.2。 sched_setscheduler(2)はkerne/sched/core.cにある。 ここは単なる入り口でpolicyが0以下の場合にエラーを返す程度で、その他の処理はdo_sched_setschedul…

第8回 コンテナ型仮想化の情報交換会@東京で発表してきました

2015/09/26に開催された第8回 コンテナ型仮想化の情報交換会@東京で発表してきました。 ct-study.connpass.com 発表資料はこちらです。 Linux Namespaces from Masami Ichikawa www.slideshare.net 名前空間を使うことによるオーバーヘッドはほぼ無いと思い…

kmem_cache_alloc_bulk()を試してみる

lwn.netの2015/09/10の記事でLinuxの4.3にkmem_cache_alloc_bulk()とkmem_cache_free_bulk()のスラブキャッシュをがっつり確保するための関数が入ったと書かれていたので試してみました。 最初のパッチはslab: infrastructure for bulk object allocation an…

PID名前空間で名前空間を普通の時と多段にしたときでgetpid(2)にかかる速度を見てみる

PID名前空間で名前空間をとくに使わない時(CONFIG_PID_NS=yな環境で特に分離させてない時)とPID名前空間の分離を多段でやってみた時で、getpid(2)に影響があるのかどうかというのを見てみました。 まず、getpid(2)の仕組みですが、これは以前書いたCLONE_N…

free(1)、/proc/meminfoとメモリの総容量

言われてみればそれはそうだなな言えるところで、free(1)とか/proc/meminfoにあるMemTotalが物理メモリの総容量ではないよねってのがありますね。 まずmanでfree(1) - Linux manual pageを見ると総容量なのかなと読める訳なんですね。 total Total installed…

samba 4.3.0でsambaサーバの起動に失敗してた

Arch Linuxでsambaを使って単純なファイルサーバにしていて、今日の(ほぼ日課のyaourt -Syuaでアップデートしたところsambaのバージョンが上がり4.3.0になりました。それで、他にもアップデートされたのあるしということで再起動してからsambaサーバにアク…

linux: socketとNet名前空間

LinuxカーネルのNet名前空間の辺りを読んでみます。 まず、抑えておくべきNet名前空間はどんなものかというとこです。ここを抑えておかないと話が進まないですね。 Net名前空間はstruct netです。これは比較的大きめの構造体です。メンバ変数としてipv4、ipv…

俺得なLinuxの名前空間を調べるツール作成中

他に使う人がいない気もするがなんとなく作っているものがこれ。 masami256/nsinfogithub.com 現状できるのは 個々の名前空間に所属しているプロセス名、PIDなどを表示(-aオプション) あるPIDが所属している名前空間(inode)の表示(-pオプション) 各名前空…

open(2)でO_CREAT or O_TMPFILEを使うときはmodeのセットを忘れずに

Linux Kernelのfauzzingツールとして有名trinityを動かすとすぐにこんなエラーが出て止まりました。 [main] fd[419] = fopen /sys/devices/pci0000:00/0000:00:02.0/drm/card0/card0-Virtual-2/edid (read-only) flags:0 fcntl_flags:0 *** invalid open cal…

mount namespaceでinit_taskのmnt_nsを設定するところ

Linuxのinit_taskに設定されるmnt_nsはコンパイル時には設定されていなくて実行時に決定されてます。で、それがどこで設定されているのかのメモです。 まず、nsproxy.cでinit_taskはこのように作られていて、mnt_nsはNULLが初期値になっている。 31 struct n…

installkernelのついでに/boot/loader/entries/*.confも追加する

Linuxカーネルを自前でビルドしている場合、grubなら/boot以下にvmlinuzなんかを置いたあとにgrub-mkconfigでgrub.cfgをアップデートすればブートメニューに新しいカーネルが反映されますが、gummiboot/systemd-bootの場合は/boot/loader/entries/*.confにフ…

linux: 署名付きカーネルモジュールの署名の付き方

Fedora等、モジュールを署名しているディストリビューションの場合、カーネルモジュールのELFバイナリの最後に署名がついています。これがとんな感じなの?いうところはkernelのDocumentation/module-signing.txtに書かれています。/proc/keysで鍵の確認とか…

namespaces: proc_ns_operations構造体のget()の呼び出し方

各名前空間は/proc//ns以下にファイルとしてエクスポートされていて、nsenterがこの辺を使うわけですが、proc_ns_operations構造体に設定した関数はどのような流れで呼びだされているのかを見てみます。 対象をuts namespaceとし、utsns_get()にWARN_ONを仕…

buddy allocator: compatctionの処理 compaction_suitable()

compaction_suitable()はcompact_zone()の最初に使う関数で、コンパクションしようとしているzoneをコンパクションするかどうか判断する。 compaction_suitable()自体はたいした処理はなく、__compaction_suitable()が実際にチェックをする。 1259 unsigned …

buddy allocatorの__zone_watermark_ok()めも

Linuxのbuddy allocatorでpage数のwatermarkをチェックしているのは__zone_watermark_ok()。そんなわけで、今日はその辺りの動作を見てみる。 __zone_watermark_ok()は他のファイルから直接呼べないので、zone_watermark_ok()を使う。例えば、mm/compaction.…

buddy allocator: compactionのざっくりとした流れ

__alloc_pages_slowpath()でcompactionの処理をする場合のざっくりとした流れをc⌒っ゚д゚)っφ メモメモ... __alloc_pages_slowpath()では__alloc_pages_direct_compact()をこのように呼んでpageの確保を試みる。 2700 /* 2701 * Try direct compaction. The first…

user_ns: task_structからuser_nsの取得めも

誰得なめも。task_structからuser_nsの取得の方法。 名前空間はstruct nsproxyで管理されているけど、user namespaceはstruct credが管理していて、user namespace以外の名前空間はその構造体にuser namespaceへのポインタを持っている。 このポインタがどう…

Linux: inodeからtask_struct構造体を取得

Namespace周りのコードを読んでいたらinodeからtask_struct構造体を取得をしているところがあって、こんなことできるんだ〜などと思ったのでどんな方法で取得するのか見てみます。 使ってた場所はproc_ns_follow_link()とかです。 ↓のように。 37 struct tas…

buddy system: __alloc_pages_slowpath()のざっくりとした流れ。

LinuxのPage Allocatorで __alloc_pages_slowpath()の流れをメモ程度に。 読んでいるカーネルのversionは4.0。 __alloc_pages_nodemask()でget_page_from_freelist()を呼んだ時にpageの確保ができなかった場合に呼ばれるのが __alloc_pages_slowpath()。 get…

buddy allocator: __rmqueue_fallback()を調べる

前回の記事では__rmqueue_smallest()を見たので、今回は __rmqueue_fallback()を見ていきます。 この関数の呼び出し元は__rmqueue()で、__rmqueue_smallest()でメモリを確保できなかった場合に実行されます。 では、処理を見ていきましょう。 __rmqueue_fall…

buddy allocator: __rmqueue_smallest()を調べる

前回の「buffered_rmqueue()めも - φ(・・*)ゞ ウーン カーネルとか弄ったりのメモ」続きとして、__rmqueue_smallest()を読みます。 これは割と分かりやすい感じです。 では、見ていきます。 関数のプロトタイプはこうなっていて、引数はpageを確保する対象のzo…

firewalld+ipdeny.com+systemdでブラックリストに載ってるIPからの接続を弾く

iptableでもやってたんですが、firewalldに乗り換えたので。 実行するのはこのスクリプトです。何も考えずにファイルにあるものを追加していってますw ChainNameのところは使っているchain名に変えてください。 #!/bin/bash ZONE_FILE_URL="http://www.ipde…

firewalldでzoneを作ってsshのブルートフォースアタック対策を入れる位までのめも

そろそろfirewalldを使ってみようかな〜ということで、yaourt -S firewalldしてインストールして設定してみました。 やったことはzoneを新規に作って、source(192.168.11.0/24)をそこに割り当てて、サービス(sshとか)を許可したりということ。 まずはデフォ…

buffered_rmqueue()めも

今日はLinuxカーネルもくもく会 #12 を利用してbuffered_rmqueue()から読んでく。 buffered_rmqueue() 最初の大きな分岐はページ確保のorderが0(1page)かどうかで処理が変わる まずは1page分の場合から見ていく if文には1pageにlikelyが使われいるのでこっ…

マウント名前空間でちょっとハマっためも

Mount namespaceをちょっと確認って思って、unshareコマンドでマウント名前空間を分離したのにプロセス間でマウント状況が分離されてなくてちょっと調べたという。 アップデート済みのarchとfedora 22で試したんだけど、unshareしたプロセスでmountしたもの…

Raspberry Pi向けのArch Linuxでdocker imageを作った

ベースディストリビューションがRaspberry Pi向けのArch LinuxなDocker imageを作ってDocker Hubに登録しました。 リポジトリはmasami256/arch-raspiです。 Dockerfileとベースになるファイルシステムのビルドスクリプトはgithubのmasami256/arch-raspi-dock…

get_page_from_freelist()の処理

前回は__alloc_pages_nodemask()を見たので、今回はそこから呼ばれ、実際にallocationを行う部分の get_page_from_freelist()を見ていきます。 基本的な流れは、 boolの変数consider_zone_dirtyにalloc_flagsとgfpフラグの値から真偽値を決める ここでgfpフ…

linux: page allocatorの辺りを読んでいこう

Linuxのpage単位のallocatorを理解したいなーというところで、mm/page_alloc.cの __alloc_pages_nodemask()を起点にコードを読み始める。 __alloc_pages_nodemask()はalloc_pages()なんかから呼ばれるところですね。 __alloc_pages_nodemask()の細かいところ…

livepatchでftraceのハンドラでセットしたInstruction Pointerがどう使われるのか調べた

Linuxのlivepatchはftraceを使って古い関数へのアクセスをフックして新しい関数を呼ぶようにしているというのは以前の記事で調べたんですが、 じゃあ、セットしたIP(Instruction Pointer)をどのように使って新しい関数に飛ばしているのか?というのが知りた…

linux: livepatchめも klp_find_object_symbol()でpatch対象関数のアドレスを探すところ

前のlinux: livepatchコードリーディングめも1 〜 patch側のデータ設定とpatchの登録まで - φ(・・*)ゞ ウーン カーネルとか弄ったりのメモではさらっと流したklp_find_object_symbol()でpatch対象関数のアドレスを探すところを見てみる。 呼んでいる場所として…

dnsmasqを設定するときにlibvirtdの方とコンフリクトしたというメモ

ふと、dnsmasqを使うかなと思って動かしたらlivirtdの方とコンフリクトしたので何が起きたのかという程ではないけど記録のめも。 最初に普通にdnsmasqを設定して起動するとこんな感じに。 masami@saga:~$ sudo systemctl start dnsmasq Job for dnsmasq.serv…

linux: livepatchめも 新たに関数が追加れされる場合

livepatchはftraceを使って既存の関数のアドレスにフィルターをセットして、フィルターにセットしたハンドラがripを新しい関数のアドレスに置き換えて実行を継続するというのは前回の記事で分かったんだけど、新しい関数を追加する場合はどうすんだろ?と思…

linux: livepatchコードリーディングめも2 〜 patchのenable

前回の記事(linux: livepatchコードリーディングめも1 〜 patch側のデータ設定とpatchの登録まで - φ(・・*)ゞ ウーン カーネルとか弄ったりのメモ)はpatchを登録するを見たので今回はpatchを有効にする部分を見てきます。 まず、livepatch-sample.cでpatchを…

linux: livepatchコードリーディングめも1 〜 patch側のデータ設定とpatchの登録まで

Linuxカーネルもくもく会 #11でやったことです。Linux kernel 4.0 のlivepatchを調べてみる。patchとなるsamples/livepatch/にあるlivepatch-sample.cからスタートして読んでいきましょう。livepatchモジュールにpatchを登録するまでを見ていきます。 まずは…

perf probeで関数の引数も記録する

perf probeで引数とかもログ取れる?と思って確認したらできることが分かったのでその辺のめも。 例えばlong do_sys_open(int dfd, const char __user *filename, int flags, umode_t mode)の引数を記録するのはこんな感じ。filename引数は文字列として扱う…

linux: slub code reading

最近調べていたslubのkmem_cache_alloc()、kmem_cache_free()のまとめですm( )m Slub alloc and_free from Masami Ichikawa Slub alloc and_free Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築作者: 玉川憲,片山暁雄,今井雄太出版社/メーカー: …

Linuxのthis_cpu_cmpxchg_double()によるpercpuなデータの交換

Linux kernelでpercpuなデータの入れ替えに使用されるthis_cpu_cmpxchg_double()のメモ。見ているカーネルは3.18。 これはマクロでlinux/include/percpu-defs.hにて下記のように定義されています。 507 #define this_cpu_cmpxchg_double(pcp1, pcp2, oval1, …

slub: [sg]et_freepointer()めも

slubのkmem_cache_alloc()、kmem_cache_free()時の[sg]et_freepointer()の動きを確かめるというめもですが、チラ裏ですm(__)m kmem_cache_alloc()を呼ぶとslubではslab_alloc_node()が呼ばれて、slabがすでにある場合はelseの方に入る。ここでget_freepointe…

slubで/sys/kernel/slab/<slab name>/以下にstruct kmem_cacheの変数をexportさせるメモ

slubでstruct kmem_cacheの各変数の値を見るのに/sys/kernel/slab//にexportさせる場合のメモ。俺得用。 見るだけなら 変数名 + _show という形で関数を作って、SLAB_ATTR_ROマクロに見たい変数名を渡す。それとslab_attrsに 変数名 + _attr.attr という形で…

slub: slabでslab名の:at-とか:t-なんかのprefixの意味

slabinfoとか/sys/kernel/slabを見た時にslab名が:で始まるものがあって、これらの意味は何なのか?というめも。 このprefixをつけているのはslub.cにあるcreate_unique_id()のこの部分。設定されているフラグの中で一部のものについてprefixが付く模様。 50…

slub: struct kmem_cache_nodeの使われ方

SLUBの場合のstruct kmem_cacheでstruct kmem_cache_node *node[MAX_NUMNODES];がどのように使われているのかというメモ。 kernelのバージョンは3.18。 struct kmem_cache_nodeはSLAB・SLUBの場合分けがifdefでされていて、debugオプション無しのSLUBの場合…

slub: freelist用にpage確保してからstruct kmem_cache_cpuを設定する辺りのメモ

new_slab_objects()がfreelistを確保するためにnew_slab()を呼んで、それが戻ってきたらという辺りのメモです。 大まかにはslub:slab objectの作成処理を見ていく - φ(・・*)ゞ ウーン カーネルとか弄ったりのメモで書いたりしているんだけど流れが見えてきた…

Linux Kernel Hack入門編

この記事はLinux Advent Calendar 2014の25日目ですヽ(=´▽`=)ノ 今回はLinux Kernel Hack入門編ということで入門的なことを書いてみたいと思います。 まず使用する環境ですけど最近出たばっかのFedora 21のWorkstationにしました。まあ、今回の内容的にはディ…

slub: kmem_cache構造体とslab object作成時のめも

slabを作る時とallocするときで似たようなパスを通ってちょっと混乱してしまったのでその辺のメモです。 slabを作るときはkmem_cache_create()が呼ばれて、そこから呼ばれるdo_kmem_cache_create()がメイン処理。 まずslabキャッシュの作り方の復習。slabキ…

slub: objectのsize設定

slubでオブジェクト管理する上で使うサイズ等の管理のメモ。見ているカーネルはv3.17です。今回はcalculate_sizes()を見るのがメインかな。 struct kmem_cacheの中でサイズに関連するのはこの辺り。 62 struct kmem_cache { 〜略〜 67 int size; /* The size…

virt-managerで仮想環境作成時に選択するOS Typeは何に使っているのか

この記事はLinux Advent Calendar 2014の17日目です。 virt-managerのGUIを使って仮想環境を作るときにOS Typeというのを選択していると思いますが、これの設定はどのように使われているのか見てようと思います。 特に最近のvirt-managerはやたら選択可能なO…

Linuxカーネルで見る最適化の技

この記事はLinux Advent Calendar 2014の13日目です。 LWNのACCESS_ONCE() and compiler bugsを読んでなるほどねーと思ったのでその辺について書いてみたいと思います。 最適化の技と言いつつ実際は最適化させすぎない技なんですが\(^o^)/ まずACCESS_ONCE…

systemd: gemのsystemd-journalでrubyからjournalログを読んでみる

この記事はLinux Advent Calendar 2014の11日目です。 systemdはAPIが公開されていてプログラムからジャーナルを読んだりできるのですが、公式サイトを見ていたらrubyのgem(systemd-journal)があったので遊んでみます。 requireするのはsystemd/journalで…

slub: allocate_slabでslab object用のページ確保

この記事はLinux Advent Calendar 2014の10日目の記事です。 今回は前回の「slub:slab objectの作成処理を見ていく」で詳細を見なかったnew_slab()でpageを確保するところを見ていきます。 new_slab()では下記のようにallocate_slab()にてページの確保を行…