前書き
2018 Linux Storage, Filesystem, and Memory-Management Summit関連の記事でlwn.netに面白そうな記事が増えてる今日この頃ですヽ(=´▽`=)ノ
今週のpatch
メモリを確保してデータを書き込んだあとはR/Oにするpmalloc()
前にlwn.netでも紹介されてたかも。24日の時点で[RFC PATCH v23 0/6] mm: security: write protection for dynamic dataのpatchが流れてました。メモリは専用のpoolを作って管理して、alloc時はそのpoolからメモリを取得します。このpoolはスラブアロケータみたいに特定のサイズ毎にチャンクを作るのではなくて、pmalloc()でサイズを指定して確保するようになっています。 一番メインであろうpmalloc()とかの実装があるpatchはこれっぽいです。R/Oに設定するのはpmalloc()で取得した領域を個別にと言うか、pmalloc_protect_pool()でpool全体に対して行うようです。
virtioにpersistent memoryのデバイス追加
[RFC v2] qemu: Add virtio pmem deviceです。RFCなんですぐに入ることはないと思いますが。kvmのゲストからはpersistent memoryっぽく使えるという感じです。
profcfsでseq_fileを使ったファイル処理の改善
simplify procfs code for seq_file instances V2が一連のpatchです。これの3番目のpatchが改善のメイン箇所っぽいです。
その他カーネルねた
vmallocとGFP_NOFS
vmalloc with GFP_NOFSで議論されています。vmalloc()にGFP_NOFSフラグを使っても意味ないけど、実際使ってるところあるし・・・という話のようです。単純に直せるものでもなさそうですね。 ちなみに、vmalloc()はサイズしか引数無いけど、アンダースコアが複数付くタイプのvmallocはGFPフラグを受け取るのでそれらの場合ですね。vmallocの処理で実はGFP_KERNELをハードコードしているところがあるので、渡したフラグが使われない箇所があるということのようです。
あまりメンテされていないファイルシステム
Moving unmaintained filesystems to stagingでどこかに移動しませんか?という提案が出てました。気持ちはなんとなくわかりますね。 まあ安定しているからコードが変更されていないのか?とか実際にどれくらいに人が使ってるのか?とかが出てきますね。
2038年対応
カーネルの方でも2038年対応が着々と進められているようです。最近のステータスがy2038 kernel status updateで投稿されてました。
あとがき
(´-`).。oO(ubuntuとかfedoraの新バージョンがそろそろ出ますね
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