週刊? Linux Kernel Patch Watch 20180420

前書き

今週も細かいネタを拾っていきます。重要そうなpatchはLWN.netをチェックしましょう。lwnはSubscriberになると最新の記事がすぐに読めて快適ですΣ(゚∀゚ノ)ノキャー

今週のpatch

cpuタイマーのバグフィックス

LKML: Laura Abbott: [PATCH] posix-cpu-timers: Ensure set_process_cpu_timer is always evaluatedというpatchです。fedoraのbugzillaでBug 1568337 – kernel: prlimit64 with RLIMIT_CPU ignored]と報告されたものの修正ですね。バグの内容はsetrlimit(2)でRLIMIT_CPUを使ってcpu時間の上限をセットしてもプロセスが終了しないということでした。

vm_fault_t

patchはmm: change return type to vm_fault_tだけではないんですが、戻り値にintを使っていたところが新しく追加されたvm_fault_t型になってます。これ関連のpatchはいくつか流れていました。VM_FAULT_ 系のエラーを返すところに使われる感じですね。

Variable Length Arraysは使わない

VLAはこんな感じの配列のサイズに定数以外を使うやつですね。GCCのドキュメントはUsing the GNU Compiler Collection (GCC): Variable Lengthです。

void foo(char str)
{
    char s[strlen(str) + 1];
}

特定のpatchというかいくつかこの系統のpatchが流れてました。Re: VLA removal (was Re: [RFC 2/2] lustre: use VLA_SAFE)がきっかけみたいです。

その他カーネルねた

CONFIG_SLAB_FREELIST_RANDOMがvm環境であまりランダムにならないという話し

こちらでCONFIG_SLAB_FREELIST_RANDOMを有効にしててもあまりランダムになってないんだけどという話が出てました。VM環境でブートの初期段階だとエントロピーはこの機能に関わらず問題になりやすいとか、qemu-system-x86_64はデフォルトではRDRAND機能を使わないから、RDRANDを使う場合は-cpu hostオプションが必要だよとか、virtio-rngはこの場合には使えないよーなんて話がでてました。

Fedoraのkernel Test Day

Test Day:2018-04-13 Kernel 4.16 Test Day - Fedora Project Wikiというカーネルのテストをするイベントがありました。 テストは基本的にQA:Testcase kernel regression - Fedora Project Wikiの手順で行います。実行自体は特に難しいことはありません。これ以外にも人によっては任意のテストを実行したりもしてます。結果のページに結果があります。カーネルに限らず特定の機能のテストイベントはよく開かれているのでFedoraを使ってる人は参加しておくと、良いことがあるかもしれません。

あとがき

4.17系のrc1が出ましたね。

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