Fedoraでテスト

FedoraプロジェクトではQAチームがいて、色々テストしたりしているわけなんですが、その中でもProven Testersというグループがあります。先日(2010/07/07)に、このグループのメンバーになりました( ゜Д゜ノノ"☆パチパチパチパチ 
それはさておき、このグループの目的ですが、バグフィックスなどでパッケージがアップデートされた時に正式にリリースされる前に、パッケージをテストしてレポートするのが主な仕事です。例えばFC13とかステーブル版のアップデートは/etc/yum.repos.d/fedora-updates.repoで指定しているのですが、テスト用のリリースはfedora-updates-testing.repoのリポジトリになってます。通常のユーザは指定する必要が無いリポジトリです。有効にしたい場合は、例えばgpk-applicationを起動して、「System->Software Sources」を選択すれば、設定画面が表示されます。

実際の作業内容はアップーデート、テスト(基本的なテストケースはこれです)、レポートで、レポートにはfedora-easy-karmaというツールで行います。これは、別にProven Testers専用というわけではないので、メンバー以外の人も実施してレポートすることができます。
fedora-easy-karmaでするのは、バグが直ってて問題なく動くなら1、直っていないもしくは、リグリッションしているとかなら-1、未テスト(General Test caseのみ実施)などは0というフィードバックとコメントをつけます。これで、マイナスの評価なら当然リリースできないので、再度修正が入り、プラス評価なら通常のアップデート用のリポジトリにパッケージが入ります。

今日やったレポートだとこんな感じだったりします。

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     rpcbind-0.2.0-5.fc13
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  Update ID: FEDORA-2010-10860
〜中略〜
 inst. RPMS: rpcbind-0.2.0-5.fc13.x86_64 - Universal Addresses to RPC Program Number Mapper (installed 0 days ago)

Comment? -1/0/1 ->karma, other -> skip> 1
Comment> Didn't fail start/stop/restart operations.

そんなわけで、基本的には誰でもテストに参加してフィードバックを投げれるのですが、一部のCritical path packageと呼ばれるパッケージ群に関しては、Proven Testersグループメンバーからのプラス評価が必要になっています。これらのパッケージはFedoraを構成するコア部分のパッケージです。リストはこちらにあります。例えば、カーネルglibcなどのようなやつらです。

このように、Proven testersはパッケージのアップデートがあった場合、テスト用のリポジトリを使ってパッケージのテストをして、フィードバックをする役割を持って活動してます。